この前夫と今年初のお花見をしに外へ出ました。
道沿いには何本もの桜並木。春の花が一面に咲き、空の青さとのコントラストがとても美しかった。
少し歩いていると、広場の奥の方から何だか賑やかな声が・・・。
気になって近づいてみると、人だかりの中心にハッピをきた男性と一匹のお猿さんがいました。
流暢な関西弁で話す男性の周囲は賑やかな雰囲気で、お猿さんがまるで人と同じようにコミュニケーシ
ョンをとっていたのです。
ツッコミやボケも的確で漫才師の漫才を見ているかのようでした。
いつの間にか桜よりも彼らの芸に私たち夫婦も釘付け(笑)
会話や芸の間も阿吽の呼吸で、会場の盛り上がりもピークに。
一番の大技とも言われる高い竹馬?のようなものにもお猿さんは軽々と登り周囲を堂々と歩いてみせま
した。相方の男性の話によるとこのお猿さんはもう10数年芸をやってきて今年で引退するのだとか。
残りの余生は野生の猿として過ごしてもらいたいという、なんともあたたかく切ない話。
「桜を見ながら二人で芸をするのは今年で最後なんです。」
「みなさん最後に盛大な拍手をお願いします!」
最初はなんとなくでスマホで動画を撮りながら見ていたれけど、彼らの歩んできた道のりや今日にかけ
る想いを聞いてこの瞬間をきちんと自分の目と記憶に残しておきたいと思い、動画を撮る手もいつの間
にか止めていました。
芸も終盤になった頃、お約束の投げ銭タイム。
男性がジョークを交えながら「この時間になるとみなさん用事思い出したかのようにいなくなるんです
よね」と言いながら器を持ってお猿さんとお客さんの元を周り始めました。
私と夫は迷うことなく各々の財布から気持ち程度の投げ銭をしました。
あれだけ素敵なものを見せていただいたのにタダで帰るのことはできなくて・・・。
それだけ彼らの芸は心が動かされるものがありました。
ひと段落して少し歩いていると今度は別の広場に大道芸人の方が二人。
リズミカルな音楽に誘われてまたしても私たち夫婦はベンチに着座(笑)
「お花見よりもこっちがメインになってきてるね」と笑いながら彼らのパフォーマンスを見ていまし
た。
初めはリズミカルにダンスをしながらアクロバティックな動きをしていて
ただただ、人間の体はすごいな〜と感心するばかり。
そして髭ダンスの音楽が流れると、今度は巨大な風船をパフォーマーの男性が膨らまし始め
なんと首まですっぽり入れてしました(笑)
巨大な風船から体だけ出ている状態で激しくダンス。
その様子が夫には大ツボだったようでその日一番笑っていました。
最後はパイプ椅子を何個も使って積み上げた上に倒立するパフォーマンス。
見ている方は落ちてしまわないかヒヤヒヤしたのと心配な気持ちが大きかったですが
見事に大成功!きっと何年も練習をして体を鍛えてきたからこそ成し得る技なんだと思います。
最後にまたお決まりの投げ銭タイムが始まった時、一人のご老人が5千円札を手にパフォーマーの
元へ駆け寄って行きました。
いいものと見せてもらったと声をかけさっと投げ銭を渡し立ち去る姿に、会場も大盛り上がり。
スマートにそんなことができる大人は素敵だな〜とただただ思いました。
流石にそこまでの財力は私たちにはないので、これまた気持ち程度の投げ銭をして帰ったのですが
2組のパフォーマンスを見ることができて、何だか非日常と充実した時間を過ごすことができ
とても幸せな気持ちになりました。
私もいつか自分の綴る文字や言葉が誰かの心を動かすことができたらいいなとふと思いました。
コメント